染料と顔料の違いについて
染料と顔料の違いについて
布へ色を染める材料については「染料」と「顔料」の二種類があります。この2種類については、布に色が染まるという面では同じですが、その仕組みはまったく違います。のぼりなどへのスクリーン印刷では顔料を使用して印刷しております。
染料でのプリントとは
「染料」を使用した染色のメカニズムは、繊維に染料を化学的に結合させて染色するため、繊維の内部にまで染めることが出来ます。つまり、これが「染料」を使用した染色方法です。つまり分子が生地にしみこむということです。
©東京都立産業技術研究センター
顔料でのプリントとは
「顔料」を使用した染色のメカニズムは、色の付いた細かな粒子状の物体を樹脂(接着剤=バインダー)の力を借りて繊維の表面に接着することで染めています。つまり、布の繊維の表面に色を乗せているだけで、これが「顔料」を使用した染色方法です。
©東京都立産業技術研究センター
顔料で染める場合の染色強度について
上の画像より、布の繊維にしみこむ染料に対して、のぼりの印刷で使用する顔料は繊維にしみこまず、色の粒子をバインダーによって固着させて色を表現いたします。そのため、洗濯はできず、色濃度の濃い色については、相対的にバインダー量が低くなり、固着力が弱くなります。
一般的には染料の方がしみこみやすく、顔料はしみこまない為、デザインの表現力は高いといわれており、摩擦堅牢度については染料の方が高く、顔料の方が低くなります。
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