NHKサキどりのコワーキング特集を見て製造業の立場で思ったこと
NHKのサキどりという番組でPAXCOWORKINGが取り上げられて、製造業がコワーキングしている事例で取り入れてもらいました。
作っているものを見せてくださいと言われても、出せないデザインも多いので、自社のサンプルを見せたら、宣伝みたいになっていまいました(笑)
NHKさんがコワーキングを特集するときにIT系の人ばかりに焦点をあてると、視聴者の人が自分には関係ない世界だと思われてしまうので、製造業もコワーキングしているというフックがあると親しみやすいという話を聞きました。
番組をみると、働く女性の為のコワーキングスペースということでcocociさんもママさんという切り口で説明されていて、視聴者の方の時間帯による属性などに気を遣って番組作りをしてるんだなと思いました。
個人的には経堂の街のなかで旗をみせたり、イラスト系のOEMグッズなどを見せたりする場面があり、そこからBGMがAKBになったのにはちょっと笑いました。
そこで紹介された事例が下北沢オープンソースカフェさんに納品したロールスクリーンでした。
個人的には一年半前に広告代理店を辞めて、親が創業したのぼりの印刷工場へ転職したときに、結構危機感をいだいて転職しました。
昔から手摺りで家紋を印刷したり、のれんを作っていたので、小さい頃から物を作ることは好きだったんですが、技術と機械の進歩やインターネットの普及などで、競合も増え、価格競争が激化する中で、主力ののぼり旗などは「危ない」「景観を乱す」などの外的要因や、将来的にも市場としては小さくなることは明らかだと思っています。
そうなると、このまま今の仕事の内容だけでは絶対に潰れるもしくは縮小していってしまうという考えがつよくなりました。
もともとニッチな業界なので、競合から仕事をとったり、エンドユーザーへ直接営業して仕事を取るなんてことは、争いを生みはするけど、市場としては広がりません。であれば、今までのぼりを使ったことのない人に使ってもらえたり、新しい布の印刷を使えるような市場を探すのが大切だなと考えました。
そんな時に出会ったのが、コワーキングで、初めて参加したときに直感的にコレだなって思ったのを覚えています。
今の世の中はロングテールで、きっとアイデアが当たって10億円とかより1億円×10アイデア、1000万円×100アイデアの方が可能性は高いんだろうなと思います。
そんなアイデアを商品化したり試作を作ってみんなに話したりお客さんに持って行ったりすれば、どこかで大きなヒット商品になるかもしれないし、あたらしい分野がひらけるかもしれない。
僕がコワーキングに求めていたのは、そういう自分では思いつかないようなアイデアを生み出せる場所だったんだと思います。
テレビで紹介されたロールスクリーンも、アイデアをコワーキングスペースで見つけて、印刷で困っていた近所のカーテン屋さんとコラボすることで生まれた商品です。ちょっとしたアイデアをとりあえず作ってみたら、お客さんから注文をもらえたり、印刷機械メーカーさんが大手のロールスクリーンメーカーを紹介してくれたり、自分のやりたい事などをみんなに伝えているときっと新しい仕事が見つかるんだろうなと思って仕事をしています。
そんなことを客観的に考えさせてもらえたのは取材をしてもらい、放送されたものをみてなんとなく実感したことでした。
佐谷さんの「コワーキングに競合はない」っていう考え方がすごく好きで、もっといろんな製造業や印刷会社のひともコワーキングスペースに来て情報交換したいなと思うこの頃です。
お客様には製造業も多いんですけどなかなか昔ながらのやり方をしているところも多くて、やっぱりこちらはお金もらわないと動けないので社内に堀江さんみたいに自分から動ける人がいればいいんですがそんな会社はほとんどない。。。。
堀江さんの活動ぶりをまとめてお客様に教えてあげたいな。