[書評]つながりの仕事術/ノマド営業所としてコワーキングスペースを使う理由
コワーキングにであって約一年半。
今営業所として利用させてもらっているPAXCOWORKINGの佐谷さんと藤木さんと、「どこでもオフィス」仕事術の中谷さんの共著でつながりの仕事術というコワーキングの書籍がでました。中谷さんは僕が二年前に東京でノマド営業所をやろうと思ったときに、何回も読んでいた本の作者の方です。
いろいろ賛否両論もある”ノマド”や”コワーキング”ですが、新しいようで昔からある働き方でもあると思っていて、個人的にはコワーキングのメリットを感じているので、自分なりに感想を書いておこうと思います。
すでに利用してメリットを感じてしまっているので、平等な感想ではないかもしれませんが、あくまですべての人に押し付けるわけでもなくすべての人にFitする事もないと思うので、あくまでご自分で読んでみて体験してみることをおすすめします。
本の概要
- コワーキングとはなにか(佐谷恭)
- コワーキング実践ガイド(中谷健一)
- コワーキングのビジネス事例(藤木穣)
- 世界と日本のコワーキングスペース(佐谷恭/藤木穣)
- 座談会 コワーキングの未来予想図とこれからの働き方
コワーキングの歴史から、これからコワーキングをしてみたい人への実践ガイドやQ&A。コワーキングの事例から世界や日本国内でのコワーキングスペースのまとめまで網羅されています。
コワーキングってよく聞くけどなんなの?という方におすすめしたい一冊です。読んでみると大企業や中小企業も含めて会社に努めている人にもおすすめします。
他にもいろいろ補足するまとめもどうぞ。
コワーキングとは?って時に参考になるまとめ_Coworking – NAVER まとめ
コワーキングに興味があればJellyというイベントに参加すれば、最初の一歩を踏み出しやすい
なんとなく最近色々なところで見かけるようになったコワーキングですが、やはり自分に合うか合わないかわからないところに行くのは少し勇気がいります。
そんな時にイベントで開かれるJelly(※)に参加することが本書でも紹介されています。し、僕自身もPAXCoworkingのJellyに何回か参加するうちに自分なりの使い方やアウトプットの方法が身についたような気がします。
※砂糖菓子のJellyBeansのようにいろいろな人のカラーが集まっていること
日本人だからこそコワーキングという考え方にのって、初めて会った人とコミュニケーションをとってみよう
座談会でも触れられていますが、アメリカ発祥のコワーキングですが、初めてであった人とコミュニケーションをとるというメリットがあります。
アメリカでは見知らぬ人とも会話を楽しむコモンセンスが存在しているので、そこにメリットを感じる人は少ないかもしれませんが、 日本人は普段見知らぬ人とコミュニケーションするのが苦手な人が圧倒的に多いので向かないよという人もいます
コワーキングの中心にコミュニティーがあり、見知らぬ人同士でもはなしてもいいという前提があるのであれば、今の硬直した世の中に少し閉塞感を感じていて、「少しでも自分が変わってみたい。」とか「新しい何かに挑戦したい」と前向きに思う気持ちがある人は気軽にコワーキングという考え方に便乗して、その場所に参加してみて、自分を変えてみるのもいいのではないかと思います。
自分のことを他人に紹介する重要性
実践ツールの章でも触れられていますが、いろいろな業種の人に合うと、短い時間で自分の事を説明する機会が増えてきます。会社員の場合、会社名の看板で名刺を持っていると思います。大切なのはその会社の中で自分がどんな仕事をしていて、どんなことをやってみたいかなど自分自身を分かりやすく紹介できる事はとても重要だなと思いました。
自分の仕事に流動性を持たせて価値を見出してみる
自分の会社は製造業です。一般的な世の流れに乗って、価格競争の波に巻き込まれていきます。今はいいとしても5年後10年後30年後にまで今のままでいいのかという危機感があり、自分の仕事になにか新しい価値観やクリエイティビティを見出したいと思っていました。
そんな時に首都圏の営業拠点として、または新商品開発の拠点としてコワーキングスペースを活用してみてください。うまくいけば、今まで自分が勝手に作り上げ思い込んでいた仕事の限界に風穴を開けてくれるアイデアやパートナーが見つかるかもしれません。
そして堀江織物も中で地方製造業の首都圏営業拠点として使っている事例で紹介してもらっています。地方の会社の人にも、出張したときに使ったり、新商品開発のアイデアをコワーキングスペースでフィードバックをもらったり、いろいろな活用ができると思っているので、もっと多くの人に体験してもらいたいなと思っています。
興味があれば参加してみる
コワーキングという言葉がいろいろなところで聞かれると、自分に合わない。会社員だから無理だ。コンプライアンスに問題がある。などなどダメ出しや苦言を見かけることがあります。
この本でも触れられていますが、日本はいままでダメだしの文化があって、【ビジネスの裏側】日本の家電各社が「ルンバ」を作れない理由にもある通りリスクを極端に嫌う文化があります。
参加できない理由はいくらでも作ることができますが、最近出会ういわゆる大企業の人でも、「参加する為に有給を使ってみました」とか「仕事が終ってから顔を出してみました」という人がPAXCoworkingにもくることが多くてとても刺激になります。
なので、賛成・反対どちらにしても、興味があるなら2、3箇所参加してみて自分なりに感じることを大切にしたほうがいいと思います。
個人的にはもっと製造業の人が来てくれて、いろいろコラボレーションできたらいいなと思っているので、興味ある方はぜひふらっと顔を出してみてください。
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