思い立ったらすぐ行動する。三河のエジソン加藤源重さんに聞きました。#mom2012
Make: Ogaki Meeting に行ったとき、福祉工房あいちさんのブースで三河のエジソンと呼ばれている加藤源重さんにお会い出来ました。自らの5指を失ってから、自分の必要なものをはじめとして、電機もなにも使わないローテクなのにハイテクな自助具を発明している方です。
加藤さんは福祉工房あいちという団体の理事長として活動されています。そして自助具など生活に不自由のある人が生活する上で少しでも便利になるような発明をして、特許も数多くとっています。
ローテクなのにハイテクな自助具
世の中にはいろいろハイテクを駆使した自助具などは数多くあれど、加藤さんほどシンプルで使いやすい自助具はないかもしれません。
このクリップがあるだけで、スプーンも力を使わずつかうことができます。
いわゆるテコの原理で支えるだけです。そしてこのクリップはマグカップももつことができます。
これは加藤さんが指を失ってからもう一度箸を使って食事をしたいと思い立ち作った自助具です。手にはめるベースは各個人に合わせて特注で製作し、箸の部分はユニットになっていて、用途に合わせたいろいろな自助具に取り替えられます。加藤さんが何かを作るために溶接するユニットなども付け替えられます。
結構驚いたのはこのパスタ専用フォークでした。フォークの真中だけが少し長くなっていて、白い部分を上下すれば、フォークがくるくる回ってパスタが巻き取れます。
これは雑巾絞り器です。たしかに雑巾絞るのは本当に力がいりますが、これだと体重を掛けて押すだけでした。
ゼロからでなくマイナスから考えるということ
完成されたものをみるだけでもすごいと思うのですが、全く何も無い状態から考えるのはすごいなと思い、その思ったことを話したら、 「ゼロじゃなくてマイナスだから考えられるんだ」とおしえてもらいました。ゼロならやらなくてもなんとかなる。でもマイナスだと何か行動しなければいい方向にしか進まないからと
先のことを考えてもしょうがないから今しっかりと行動する
普段からいろいろ言い訳ばかりして何も動かないのは人生を無駄にしている。 将来のことを考えるのも大切だけど、今この瞬間にどれだけ頑張れるか。今少しでも頑張ることを積み重ねていけば、それが積み重なって大きなことが成し遂げられるんだというのも心に残りました。
加藤さん自身が、その考え方からちいさな一歩を順番にこなしていってこれだけ多くの発明品を残し、多くの人の生活に役に立つモノが完成されていることがまさにその結晶なんだなとおもいました。
人が駄目だと言うことは競合がないのでチャンス
これも最近良く言われていることですが、まさに体感することができました。市場規模だけで考えず、ニーズから考えることも大切で、ニッチだとおもっているところでもそのなかに確実に需要があるのであれば、頑張ってみるというのが加藤さんのスタンスだそうです。
今回、Make: Ogaki Meetingに参加して思ったのはあの場所に出ている人は間違いなく行動に起こしている人たちばかりで、そういう人達のポジティブな力に触れることができたのが一番大きい収穫なんだろうなと思いました。
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