工作を刺激する!かんたんに組み合わせるだけで電子工作ができるLittleBitsを7歳児にあげてみた
子供の7歳の誕生日。
何をあげようかなと考え始めていたときに、ふとFacebookを見てたらMoMAにいった人がLittleBitsの画像をアップしていて、「これは欲しい」と思って早速買ってみました。(こどもの為に)
こどもの教育とかってあまりこだわっていないのですが、
LittleBitsの成り立ちと商品コンセプト
電子部品を専門家だけに独占させてはいけないという考えのもとで2008年に開発されたLittleBitsはレゴブロックのように簡単に組み合わせて遊べる電子ブロックです。
創設者のアヤ・ブデールさんはTEDでも話しているとおり、MITを卒業してからハイテク企業に入ってからもモノづくりの楽しさを忘れられずに、仕事を辞めてLittleBitsを作ったそうです。
[ted id=1404 lang=ja]
[vimeo http://www.vimeo.com/45276780 w=400&h=225]
What is littleBits? from littleBits on Vimeo.
LittleBitsのブロック
LittleBitsは小さい子供にも電子回路の役割が分かりやすいように工夫されています。
- 青色・・・電源部品
- ピンク色・・・入力部品
- 緑色・・・出力系
- オレンジ色・・・出力系
それぞれは磁石で正しい向きにはめないとはまらないようになっています。
本国のSHOP_http://littlebits.comから買おうと思ったんですが、誕生日に間に合わないといけないので、今回はSWITCHSCIENCEさんで購入しました。
スイッチサイエンス – littleBitsスターターキット v0.3
箱をあけてみる
じつは我慢できずに、誕生日前に開けてしまったことは内緒ですが、箱もしっかりしていてワクワク感を高めてくれます。蓋は磁石がついているので、保管も綺麗にできます。
中には分かりやすい取説も入っています。英語がわからなくてもイラストで何とかなります。7歳児もなんとなく理解しているようでした。(たぶん)
青色・・・電源部品
電源は四角い電池です。USBも別売りであります。このスイッチを入れるとONになり赤くひかります。
ピンク色・・・入力系
- dimmer・・・調整つまみでひかりの強さを調整したりできます。
- pulse・・・スピードを調整できます。付属のプラスチックドライバーで回します
- pressure sensor・・・押す強さで流れを調整できます
- button・・・一番わかり易いボタンスイッチです
ピンク色・・・入力系
- led・・・単純にひかります。強弱は入力で調整できます
- rgb led・・・RGB三つのネジを回すことで光の三原色で色を作れます。これだけでも楽しいです。
- vibration motor・・・ぶるぶるふるえます
- bargraph・・・入力の強さによって5段階でledが付いていきます
他にも光系のものや風が起きる物、今後はサーボモーター、などもラインナップされるようです。
オレンジ色・・・延長コード
工作するときにBitを離すコードです
つなげてみよう
寝る前にだしてしまったことを後悔しつつ、渡したときには、
「これなんなの?」状態です。
完全に親の趣味
でもそこはきっと面白さは伝わるはずという思いで突っ走ります。
ざっくりと色の説明を役割を話しましたが、そんなことは子供にはどうでもいいし、そもそも入力や電機などの概念をわからないうちに説明することが無謀でした。
でもなんとなく繋げてみると、光ったり、震えたりするので、ちょっとづつ理解をしていったみたいです。
最初は電源に出力をそのまま付けてみました。
もうあとは自由に組み立てて、光らせたりするだけです。
このあたりに来るともう楽しくなってきて、スイッチの意味や入力と出力の順番の大切さが分かってきています。
そして思っていた以上にledが明るいので、目は気をつけたほうがいいなと思いました。かなりあかるいので、工作の中に入れるときれいそうです。
コミュニティとアイデアのオープンソース化
LittleBitsはサイト上でアイデアをどんどん公開しています。
商品がやっぱり部品なので、だれかがBitを組み合わせて工作したものが公開できるようになっていて、難易度も設定されているので、最初は簡単そうなものを真似することがいいなと思います。
このページをみているだけでも飽きません。
商品についている取扱説明書にも簡単な例が載っています。
ちょっとづつ作ってみたいと思います。動画もあります。
[vimeo http://www.vimeo.com/53713997 w=400&h=225]
Bristle Bot from littleBits on Vimeo.
[vimeo http://www.vimeo.com/53713996 w=400&h=225]
Back Massager from littleBits on Vimeo.
[vimeo http://www.vimeo.com/53714221 w=400&h=225]
Flickering Lantern from littleBits on Vimeo.
ファンがつく魅力的なコンテンツとデザイン
日本にも昔から電子ブロックはありました。それでもやっぱり難しく、デザイン的にも取っ付きにくいものでした。LittleBitsは役割を色分けすることで、電子回路の仕組みを明確にして伝えやすいように工夫されています。そして回路が正しい向きでないとはまらないという明確なインターフェイスをもっていて、デザインも洗練されていてカワイイです。
そんな商品だからこそMoMAに展示されたり、他で類似品のない高付加価値商品になっているんだと思います。これが11000円を超えるというのに、うちの奥さんも驚いていましたが、原価自体は低いつくりなので、今後量産されることで価格は抑えられていくんだろうなと思いました。
そしてなにより、インターネットを使ったコミュニティ形成と作ることのオープンソース化というのはこれからも注目のキーワードだろうなと思いました。
ですよね。ちょっと高いですよね。