日本ファブラボ会議2013に印刷会社が参加しておもったこと #FJN2013


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FabLabを知ったのは、布の印刷でブログを書こうと思っていて、ファブリックラボという名称を考えて他に使われていないかを調べた時でした。FabLabっていうのがすでにあって、しかも世界規模ですごく面白いことをしている事を知ったのが2年半くらい前だったと思います。 

そしてFAB9の締めくくりとして日本ファブラボ会議2013がありました。

 

第一部FabLabのいま

・国内外のFabLab活動紹介(出演者プレゼンテーション)
・FAB9振り返り
・国内連携についてのトークセッション

あしたのFabのカタチ

私が描くFabの未来像(出演者プレゼンテーション)
・ソーシャルファブリケーションを語ろう(来場者参加によるテーブルディスカッション

僕にとってのFabLab

FabLabと名乗りをあげるにはFabLabの条件が決められています。これは世界で最低限同じ機器を揃える基準を持たせることで世界中のFabLabがOPENにされているデータがどこでも出せるからなんです。

世界中のFabLabはフランチャイズや契約などお金ではない、パーソナル・ファブリケーションのマインドでつながるゆるいけど強いネットワークでつながっています。

僕の仕事は印刷業なので2Dど真ん中なのでFabLabは名乗ることはできませんが、FabLabのOPENでグローバルなものづくりネットワークという意味ではこれから5年先10年先に成熟していく考え方だと思っていて、すごくこれからの仕事の考え方の方向性で大切にしていきたいところです。

FabLabはお金になるのか?何をしてくれるのか?

テーブルディスカッションやいろいろな質問などでやっぱり出てくるのは「楽しそうだけどお金になるの?」とか「FabLabに参加すると何かおいしいことがあるんじゃないの?」てきな考え方です。

そんなに参加してすぐお金になったり、いいことが起こるなんてことがあればいいですが、きっとそんなおいしい話はありません。

でもみんなFabLabというパーソナルファブリケーションには何かのヒントが有ると思っているんです。

そこの「なにか起こりそうな感覚」に企業として個人としてどれくらいコミットしていくかが重要なんだと思います。

Googleの20%ルールじゃありませんが、先日IAMASの小林さんのプロジェクトの時の資料にあったこれからの企業として大切な「周辺的/周縁的な製品」を開発したりチャレンジしていく事をもう一度考えていかないと行けなくなっているんだろうなとおもっています。そして会社としてその周辺にどれくらいの力を注いでいくかはそれぞれの会社でムリのない範囲で挑戦していけばいいのかなと思います。NewImage

直ぐに結果なんてでないし、自分の肌感覚では1年半くらいは我慢して続けないといけないなと感じているので、製造業や印刷業もこの部分をやっていかないとゆでガエルのように確実に企業は衰退してしまうと思います。

そうならない為にも企業にはFabLab的なコミュニティーと考え方を持っていくのは、5年以上先の仕事の種を探すことだと思います。

100億の仕事か1億の仕事か1000万仕事か?

たとえば100億以上の大きい売上を作ることと1億の仕事を作ることと1000万の仕事を作ることでは必要なスキルも偏ってきます。多様化していく今の世の中では。1億の仕事をすすめるというよりは1000万の仕事を10ケ集めるほうが簡単かもしれません。

そうなれば中小企業にしかできない、パーソナルファブリケーションやデジタルプリンティングこそヒントが有るんじゃないかなと思います。

結局はやるか/やらないか

結局みんな可能性は感じているし、参加して楽しいんであれば後はやるだけだと思うんですよね。FabLabを設立するってことでなくても、そのネットワークに参加してみて、なにか作ってみる。仕事につながるのであれば、きちんと会社にも話をして話しを通すくらいの心意気が必要だと思います。

FabLabに行ってみる。

そして感じてみる。そしてそこから生まれる「楽しそうな種」をどれだけ集めてどれくらいの確立で花が咲くかをかんがえていくと、すごく楽しい仕事ができるんだろうなと思っています。(というように確信しています)

だから日本中の印刷会社がOpenFactoryで技術を隠すんでなく少しOPENにすることでしか生まれない仕事を探してみよう思う一日でした。

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