意識高くなくても仕事の成果を最大化しよう。デイリーポータルZの林さんが書いた「ビジネス書」を読めばうまくいく
なんだか最近みんなが余裕がなくなっていて、すこしのことが大問題になったり、「笑ってすごす」ってことがなくなっちゃったんじゃないかなって思います。
ネットでもいろんな情報があふれていて、すぐ目についてしまうので、いろんなことに対してネガティブなコメントがながれたり、twitterでも匿名でがんがん攻撃する人もインターネットの大衆化で増えているきがします。
そして仕事でも色んなモノが便利になって、携帯ももちろんでインターネットもどこにいても無線LANやWiFiがあって、いつでも連絡がきたりメールがみれて、その分スピードがどんどん上がっているので、仕事でもすごく疲れる人が増えてるんだろうなと思ったりもします。
ビジネス書全盛の今は、読んだ後に、なんだかやたら意識が高くなる系のビジネス書が最近多くて、なんだか自己啓発とかスピリチュアルな方向に進んだりするものが多くて、ほとんどは読んだ後にテンションが上がるだけで身につかない事ばかりですが、このビジネス書は普通の人なら行ってはいけないようなギリギリラインのTipsが乗っている上に、確実に身につくと思います。(個人的にはですけど)
世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書
扶桑社
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書いているのはデイリーポータルZのウェブマスターの林さんなので、内容もまさに林さん!な面白さです。
インターネット上での自分を朗らかにする事がたいせつ
たとえば、すごく美人じゃなくてもみんなに人気があったりモテる人って居ますよね。
そういう人って例外なく朗らかだったり、一緒にいてたのしい人だとおもいます。
仕事においてもそれって変わらないってことだと思います。
「twitterに不満をかかないのは好かれたいから。いつでもたのしいと思われたほうが仕事はくるしつながりも増える。損得勘定あっての朗らかだ」
普通こういう文章を書くと「腹黒い」とか言われてしまいますが、自分でもあまり不満を書かないのはやっぱりたのしい仕事とかを相談されたいし、自分の好きな人やお客さんと一緒に仕事がしたいから仕事が寄ってくるように意図的にしていることは隠すことでも無いなと思いました。(なかなかいいにくいですが。。。)
損得の軸でなく、楽しくなりそうという期待感で仲間がふえる
本の中でも取り上げられていた、MakerFaireに参加した後にいろいろ仲間が増えたという所があります。ぼくもMakerFaireで林さんにあって、その時の雑談で迷彩Tシャツを作りたいという話があって、僕は印刷業なのでできますよっていう軽い流れのあとで本当に記事になったりしました。
迷彩柄で体型を隠すTシャツ – デイリーポータルZ:@nifty
よくビジネスの秘訣で「人脈を作ってコラボレーションしよう」みたいに言われますが、人脈を作ろうとおもって接触してくる人とか異業種交流会でいい仲間なんて絶対に見つかりません。
この時も、単純に林さんのtwitterが好きだったし、アイデアがたのしそうなので一緒に何か作ったら面白そう位な感じなので利益とかあんまり考えてないで、たのしい印刷ができそうという単純な動機が一番いいなとおもいます。
そして仲間がふえるということはそのブツブツ交換みたいな経済に参加できて、結果として仕事が発生したりおもしろい事業展開になったりするんだなと思いました。
人を批判しないこと=自分への批判もなくなって平和な関係になる
人が作ったものに対しても批判的なことは言わずに楽しむ。つまらなくてもものをゼロから作るのは大変なのを知っているから。そして会議やSNSで批判的なことばかり行っていると脳内に意地悪な人格ができてしまってものを作る時にそいつが顔を出すから。
どんなことでも、「実際にやった人」が一番すごいと思っていて、なんだか影でやたら批判する人や、上から目線でアドバイスをくれる人がいますが、「実際にやった人」にはかなわないなと思います。自分も意識して批判しないようにしないと、安易に批判してしまうので気をつけようとおもいました。
好きな事を仕事にして、何より自分が楽しむことで相手に伝わる
鶏が先か卵が先かになりますが、楽しんで仕事をすればいい結果がでるし、いい結果を出すために自分が楽しむ事が必要だなとも感じます。
そして林さんのいう、「楽に仕事するには好きなことを仕事にするしか無い」という所に向かうためにも、組織内で自分の立場を作ったり、新しい仕事を提案することもいいなと思いました。
組織内で難しくても、本当にやりたいなら起業という選択肢も有りますしね。好きなことであれば続けられます。
アイデアをふくらませる会議がどうやって行われているか
アイデアをふくらませる会議の秘密もあますところなく書いてあります。
人の企画に茶々を入れてありえない方に膨らませたりとかちいさなアイデアが満載です。
前にtwitterで企画会議に知らない人を参加させるという突発的なイベントに参加してすごいなっておもったんですが、あれだけ個性の強いライターさんたちが集まって、バンバンアイデア出しという無茶ぶりをしつつも会議が進行してその結果記事が上がってくるファシリテーションのネタが垣間見れます。
続けるためにやめない
最後のTipsがこれでした。口だけでなく10年以上もデイリーポータルZを続けてきた林さんだからこそ言えて、この本の中でも一番マジメな場所です。
自分の好きなことややりたい仕事。
それが見つかったら、まずはちょっとやってみる。
やり始めたら決して辞めない。辞めないことで続けやすくなるし、周りにも伝えやすい。
簡単だけど難しくてなかなかやれない事。
この本はシンプルでわかりやすくてハラオチし易い内容です。
そしてなにより1000円でこんなに笑えて役に立つビジネス書って今まで見たことが無いので、すべての普通の社会人の人はまず買って読んでみるとたのしいですよ。
世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書
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