
iPhoneでスキャンする照明スタンド。SNAPLITEはScanの壁を超える
PFUさんが新商品のSNAPLITEを発売しました。
発売にあたって、新商品発表会が行われるということで、いそいそと出かけて行きました。そうしたらそこにあったのはScanSnapではなくてiPhoneでスナップできるスタンドライトだったんでびっくりしました。
PFUさんが感じるScanのジレンマ
PFUの松本本部長の話がはじまりました。
ScanSnapは世界中でうれていて、僕の周りでもパーソナルスキャナといえばScanSnapばかりです。操作系もシンプルで昔のように難しい設定もなく、買って箱から出せばすぐにスキャンできる手軽さです。
でも話を聞いているうちに、PFUさんの中ではまだまだScanのハードルは高いという問題を感じているというのに驚きました。
離れてみている身としては他社に比べてシェアも高くて安定的な場所にいると思っていました。でも勝手な想像をすると、PFUさんの中での超えないといけないと思っている壁は他社商品ではなく、自社のScanSnapだと考えているんだということがひしひしと伝わってきました。
若手女性がScanというハードルを超える
責任者の松本さんの話はあっという間に終わり、商品説明に入りました。なんだか短いなと思っていた理由はすぐに分かりました。
今回はPFUさんが常々自分たちが感じている”スキャンのハードル”をなくすために若手女子だけのチームで開発した今までとはまったくちがう商品であたらしい市場をねらっているよという意思表示を感じました。
いかにもデジタルガジェット好きな男子が好むScanSnapのユーザーはどうしても男性に偏り、そもそもスキャンする行為時代が普通の人からすればマニアックな行為に過ぎないことへの全く違う方向からのアプローチの商品でした。つまり今回のSNAPLITEはScanという名称が全く入らない手元にあるiPhoneでスキャンするための照明スタンドだったんです。
実際にこの日は今までのScanSnapのお固い発表会ではなく、おしゃれな恵比寿のカフェで何故か社員の人がギャルソンエプロンで店員さんとしておもてなしをしていたり、たのしいパーティーにでている雰囲気でした。あえてScanという固い言葉を使わない意図もこういうところにあるんだろうなと感じました。
機能説明も終始なごやかで、途中拍手が起こったり平和な空気のまま進んでいきました。
商品企画をしたチームも若手で女性のみのチームで自分たちが本当にほしい商品を作ったんだというのがすぐに分かるある意味では”とがった”商品になっていました。
SNAPLITEはiPhoneがお手軽スキャナになる照明
言葉ではいまいちよくわからないと思うので、この動画を見てください。
つまりいつもよくあるイライラする事がすべて解消できてしまいます。
- 写真を撮ろうとすると手元に影が映る。
- iPhoneの照明がテカる
- 台形補正をするのが面倒
スマホファーストな人にパソコンは必要ないのかもしれない
スマホ中心の生活を送る人にとって、これからはそもそもデータのあり方が変わってくるんだろうなとおもいます。ネットにシェアするにも、友達にあって見せるにもパソコンよりスマホという場面が増えてきました。仕事でも資料をスマホで見せられることが増えてきたのも感じています。
パソコンに繋がるScanSnap
↓
スマホにつながるSNAPLITE
そんな人がこれから増えてくるときにSNAPLITEがはまる場所って増えてくるんだろうなと思いました。
SNAPLITEを使ってみよう
新機種のタッチ&トライが始まりました。
スマホはiPhoneの専用アプリをダウンロードします。
スタンドの上にiPhoneを置くとジャイロセンサーの傾きでSNAPLITEにのっているのを完治してアプリが撮影モードに変わります。白熱灯としてデスクライトにしていたら自動的にLED照明に変わるのは結構びっくりします。。
A4以上のサイズは合成モードがあるので撮影後にアプリ内で自動的に合成され、境目もあまり気づかないくらいの精度です。いままでのScanSnapみたいなキャリアシートを使わなくていいのはすごく便利かも。
普段使わない時はデスクライトになります。そしてその明るさもコントロールできてしかも明るさ調整とOnOffもできるので結構便利だとおもいます。
高さはありますが、設置面積がすごく小さいので圧迫感がありません。電源コードとUSBの差込口しかありません。
そしてUSBではiPhoneの急速充電が出来てしまいます。
SNAPLITEしてみる
あとは原稿を置いてボタンを押すだけです。もちろん原稿には接触していないので、手描きの上に今回はドライフルーツなどをのせたものがテストで置いてありました。以外に手をすっとひかないとうつりこんでしまいます。
ばっちり指がうつりこんでしまいましたが、画像処理でちょっとコントラストがあがって白地が綺麗に出るように補正されています。いろもいくつか試してみたところすこし濃くて彩度が上がるようにしてあるので、カチッとした上がりになっていて、この辺りは画像処理のPFUならではの技術だなと思いました。
被写界深度はiPhoneのレベルになるので原稿のすこし上に手をおいてもそこそこ全部にピントが綺麗にあっていました。ここがライトとアプリが連動することでカメラの絞り値も絞ることができるメリットだなと思いました。上の写真に比べて赤い手がはいっているので下地の紙の色が青くなっているのもきれいに画像補正されている感じですね。
自動でトリミングしてくれるらしい
SNAPLITEはScanSnapにあるようなレシートとかを自動でクリップしてくれる機能があります。それも1枚だけでなく複数枚クロップしてくれます。毎日のレシートスキャンはスキャンをだすより楽ちんかモナと思います。
四角いものは本当に綺麗にクロップされるようですね。
外部のクリエイティブを巻き込み、若手女子に任せる
最近色々なところで、日本のものづくりは。。。なんてことを聞きますが、今回はScanの世界ではNO1のPFUさんが自分の殻を破る為に新しい取り組みをした商品開発だったんだなと思いました。
- ScanSnapで培ったPFUの画像処理技術
- ユーザーとの接点を”TENTO”さんと組んだクリエイティブ
- 若手女性だけの専門チームの新しい視点を取り入れる
TENTさんが今回ユーザーとふれる接点のクリエイティブをすべて担当し、ムービーからWEBなどの世界観を統一していて、今までの男性的でシャープなイメージから一転した親しみやすい商品の世界観ができていてたのしくなりました。
そしてじゃんけん大会でなんと商品を発売前にゲットしてしまったので、このあとにも使用感などを書こうかなと思います。
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