コワーキングという働き方のはじまりと終わりとこれからと


東京ではじめてのコワーキングスペースで僕もずっと使っていたPAXCoworkingが3月10日にクローズすることになり、海外からコワーキングの本命であるWeWolkが上陸してOPENして、そして名古屋で大型店舗を複数やっていたコワーキングスペースが突然の閉鎖と、立て続けに起こったこの数ヶ月。

僕も7年コワーキングスペースを利用し、いろんな節目にコワーキングスペースでアイデアをもらい、仕事でブレイクスルーを体験できたりしたこともあり、これから先のコワーキングがどうなるのか思うことも多く自分の心の整理もふくめて、書き留めておきたいと思いました。

そして7年間過ごすことができたPAXCoworkingとそのスペースを作ってくれたオーナーの佐谷さんにも感謝の気持ちが一杯で新しいスタートを応援しています


【お知らせ】新しいコワーキングを求めて | PAX Coworking (パックス・コワーキング)

モヤモヤしていたときにであった黎明期のコワーキング

広告代理店を辞めて実家の印刷工場に転職したのが2010年。その年末に市川裕康サンの記事で「コワーキング」という働き方があり、コワーキングスペースという場所があることを知りました


世界で拡がる「コワーキング・スペース」というムーブメント、新しい働き方のスタイル。(市川 裕康)

そこから日本にも経堂にPAX Coworkingというスペースがあることを知り、当時借りていたスペースの友達の紹介で、「旅と平和」という怪しい会社の社長であり、コワーキングスペースのオーナーでもあり、パクチーハウスのファウンダーでもある佐谷さんと会いました。

パクチーに特化した飲食店や、新しい働きかたになるかもしれないコワーキングというスペースを運営している佐谷さんという人は僕もこれまで会ったことの無いタイプの人で、とても魅力的で人と同じになることを好まず、自分が求めるコンセプトに向けて突き進むタイプの人で、とても好きになり、入居を決めました。

それから7年。
経堂という場所は僕にとっても全く便利でもなく、スペースのファシリティも決して高いわけでもないのですが、わざわざ通勤してまで通いたい理由は、佐谷さんというオーナーの人柄でもあり、その佐谷さんのまわりに集まる人達の雰囲気が自分にとってすごく空気に馴染んでいたからだと思います。

PAXCoworkingができてから、そこにきていた人たちが、下北沢OSSCafeやCo−ba渋谷やいろいろな場所に増えて行きました。その黎明期のコワーキングスペースは、オーナーの人柄の属人的な魅力に集まる人たちが多かったように思います。
新しいムーブメントに名前が付いてイノベーター認識されるとそのコンセプトを持った同じような空間はあっという間に増えていきました。

そんなときに名古屋にもコワーキングスペースができたというので、早速愛知にいるときに行ってみて、そこから事ある毎に友達に進めたり、イベントで利用したりしていました。

あっという間に増えたコワーキングスペース

そして、僕自身もコワーキングスペースを利用して7年。

全国にコワーキングスペースが急激に増え、個人の人でも小さいスペース運営として起業する人がいたり、その反面で大企業が進出したりするようになり、これまでのオーナーの属人的なスペースではなく、スペースの快適性や、利便性、規模の大きさなど設備の充実した場所が増えていきました。

そして、僕自身はコワーキングという魅力を感じつつも、周りのメンバーになれ、新しい刺激としてのコワーキングではなく、自分の働き方の一部にすんなり馴染むようになってきました。
その後、そこで出会ったメンバーと新規事業としてモノづくりスペースを新規立ち上げしたり、WEBサービスを始めることができ、仕事も順調に推移していったのは、コワーキングスペースのおかげだと思っています。

ビジネスとしてのコワーキングスペースの旨味と難しさと

スペースが少ない時の勝負の仕方が、一種のブームとなりスペースが増えて来たには変わってきて、ビジネスモデルに対する考え方をしっかりもち、マーケティグを徹底しないとスペース運営をすることは難しくなって来て、オープンラッシュから閉店するスペースが増えて、ビジネスとして旨味だけでなく厳しさもましてきたのがこの数年です。

コワーキングでいろんな業態が集まって仕事をすれば、すべてが上手くいくなんてことは幻想で、そこを利用するユーザーさんの醸し出す空気感や、スペース自身の魅力がなければとてもむずかしい業態だと思っています。

僕は幸運なことに、自分の好きな場所ができ、その雰囲気が好きで、とても自分にあっていました。

そして2018年になった今では、大手オフィスメーカーや不動産会社の運営する大資本の設備面に魅力を感じるスペースと、地方でも差別化して魅力的な設備と空間を提供しているスペースの二極化していると思います。そして海外のスペースの進出に大手企業の資本参加もあり、いよいよ激しいユーザーの奪い合いも出てくるのではないかと思います。

コワーキングのこれから

そんなある程度成熟が進んだコワーキングスペース市場で、名古屋のスペースの突然の閉鎖は、表向きではとてもうまく行っているように感じていたので、とても驚きを感じました。
ビジネス的に難しい事を感じていたので、ある程度はそこに至るまでの葛藤やしまい方などは考えて動いたと思うのですが、それを冷静に実行できる状態ではなかったんだろうなというの感じます

スタッフの人達もすごく力を合わせて解決に向かって動いているようなので、スペースを実際に借りていない外部からはこれ以上のことは言えないですが、いい解決ができるといいなと陰ながら応援しています。

そして、自分自身も使っているPAXCoeorkingは一通りの役目を終えて、閉店することになり、オーナーからも説明をきちんと聞き、より面白い動きにむけて進むのを応援していますし、僕自身も一区切りして考えていきたいなとおもうこの頃です。

地方企業の東京の拠点としての場所や、WeWorkの様な大企業の働き方改革の一端を担うようなすすめ方や、スタートアップの立ち上げの拠点としてなど、コワーキングスペースが持つ魅力は増えていて、色褪せることは無く、中にいる人の属性や求めるものは時代にあわせて柔軟に変化していくんだろうなと思います。

ということで自分としてもこれからもコワーキングスペースを利用しようと思っていますし、もっといろいろな人に体験してもらいたいと思っているので、いろいろな事を乗り越え、応援していきたいです。



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